未来のかけらを散りばめたら
少しだけ部屋がきれいになった
でも少しだけ、暗くもなった
「いいじゃないの。べつに」
明日の僕はなにをしよう
明日の僕はどこへ行こう
決まらない、決められない
「いいじゃないの。べつに」
ときめきやきらめきが、僕にはない
なにかが欠けているのだろうか
「大丈夫よ」
どこかに落としてきたのだろうか
「大丈夫」
置いてきた? 忘れてきた? 誰かに奪われてしまった?
誰のせい? あなたのせい? なにもかもが僕のせい?
「壊さないように、やさしくね」
一体これは、誰の声?
記憶の底から、どれだけすくい上げてみても
指のすきまからすべり落ちて
狭い部屋を散らかすだけ
「いいのよ。それで」
輝きたいのに
「いいの。それで」
輝きたいのに
「いいの」
僕には初めから、なにもなかった
部屋の外にも、なにもなかった
なにも、なかった
なにも、なかった?
Photo by Konji Nogitsune
