薄暗い森をぬけると、黄色い屋根の家がありました。
そこには、一人のおじいさんが住んでいました。
「おじいさん。おじいさんのお家は、どうして屋根が黄色いの?」
「おれがペンキで塗ったんだ」
「どうして黄色に塗ったの?」
「うちには黄色しかなかったんだ」
「どうして黄色しかないの?」
「それはおれも知りたいことだ」
家のまわりをぐるりとまわると、小さな池がありました。
そこには、一匹の亀が住んでいました。
「亀さん。亀さんの甲羅は、どうしてそんなに固いの?」
「ぼくをいじめる奴がいるからさ」
「どうしていじめられるの?」
「きっとぼくがのろまだからさ」
「どうしてのろまなの?」
「それは甲羅が重いからさ」
「本当に、そうなのかなぁ?」
水面にゆれる景色は、どれも逆さまに映っていました。
Photo by Konji Nogitsune
