今日だった



昨日のこと思い出したら
今日のことみたいだった

明日のこと考えだしたら
いつの間にか
今日が終わってしまっていた

昨日っていつだっけ
明日っていつ来るんだっけ

海辺にすわって
波の数を数えていたけど
なんかどうでもよくなっちゃった

そういえばあの太陽は
沈むんだっけ
昇るんだっけ

鏡にむかって
白髪の数を数えていたけど
なんかどうでもよくなっちゃった

そういえばこの涙は
悲しみだっけ
喜びだっけ

どこを見ても何をしてても
ぼくは答えばかりさがしていた

あれ

答えってなんだっけ

波の数も
白髪の数も
星の数も
しわの数も
じっとしていてくれないもんな

ぼくは目を閉じて
カメラのシャッターを切った

写真のなか

心のなか

それでも彼らを
このなかに閉じ込めることなんてできやしない
消し去ることもできやしない

本当の彼らは
一体どこにいるんだろう